アンドロメダ座-恒星(アルフェラッツ/ミラク/アルマク)

アンドロメダ座

神話:運命に縛られた王女、アンドロメダ

アンドロメダは、エチオピアの王ケフェウスと女王カシオペアの娘で、比類なき美しさを持つ王女として知られていました。

しかし、母カシオペアがその美しさを誇りすぎたことから物語は始まります。
「娘アンドロメダは海の精霊たちよりも美しい」と言い放ったことが、海神ポセイドンの怒りを買ってしまいます。

ポセイドンは、海の怪物ティアマト(のちのくじら座)をエチオピアの地に送り込み、国を荒らし始めます。
その怒りを鎮めるため、アンドロメダは怪物への生け贄として、鎖で海辺の岩に繋がれることに…。

運命に縛られたその瞬間、英雄ペルセウスが空を駆けて現れ、彼女を救い出します。
怪物を打ち倒し、ふたりは結ばれることになります。
星座「アンドロメダ座」は、鎖で繋がれた王女の姿を象徴しています。


▽ 恒星:アンドロメダ座に宿るエネルギーと美の象徴

◎ アルフェラッツ(アルフェラーツェ)

牡羊座14°18’|等級:2.06|木星的性質
アンドロメダの髪の毛にあたる位置にある白紫色の二連星。
かつてペガスス座の一部ともされており、ペガススのへそ・アンドロメダの頭部と結びつけられる星です。

キーワード:自由、独立、富、人気、行動力
・協調性と陽気さで人気を集める
・名誉や富に恵まれる可能性
・どんな束縛も嫌い、自由とスピードを愛する
・風に舞う王女のような軽やかさと喜び
・移動・独立・解放といったテーマに関連する
・自惚れや浪費に注意も必要


◎ ミラク

牡牛座00°24’|等級:2.06|金星的性質
アンドロメダの左腰に位置する赤色巨星で、名前の由来はアラビア語で「腰帯(ミラク)」。
アンドロメダ座の中でも特に重要とされる恒星です。

キーワード:芸術性、愛、美的感性、理想、女性的受容性
・芸術や創造の分野で才能を発揮
・若々しい美しさと直感的な審美眼
・理想主義的で、愛に生きる一面も
・信仰心や家族愛、優しさや寛容さが際立つ
・幸せな結婚や女性らしい受容力を示す
・一方で、恋愛への依存や思い込みには注意


◎ アルマク(アラマク)

牡牛座13°47’|等級:2.18|金星的性質
アンドロメダの左足元に位置する美しい二重星。
「アルマク」はアラビア語で「ヤマネコ」を意味し、水に濡れる王女の足元の象徴とも言われています。

キーワード:芸術性、社交性、愛情、名誉、成功
・人を惹きつける優雅な魅力と社交性
・創造的で、芸術や舞台的な感性に優れる
・愛情豊かで、名誉あるポジションに引き寄せられる
・自己表現や成功への欲求が強く、浪費やワガママにも注意


▽ アンドロメダ座の美とメッセージ

アンドロメダ座に宿る星々は、いずれも**「女性的な美しさ」「芸術性」「自由と愛」**を象徴しています。
神話の中で鎖に繋がれながらも、最終的に救われ、自由を手にしたアンドロメダ。
その星たちは、束縛からの解放、個の輝き、創造する力を私たちに伝えているようです。

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