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【恒星占星術×わし座】神話に宿る、美しさと強さの象徴
■ ギリシャ神話に見る「わし座」の物語
夜空に大きく翼を広げる「わし座」は、ギリシャ神話と深く結びついた神聖な星座です。
この鷲は、神ゼウスの忠実なしもべ、あるいはゼウス自身が姿を変えた存在ともいわれています。
最も有名な神話は、美少年ガニメドをさらった話。
トロイの王子であるガニメドは、バラ色の唇、黒い瞳、栗色の髪をもつ、類まれな美しさの持ち主。
その美貌に心を奪われたゼウスは、大きな鷲の姿となって彼を天に連れていきます。
その後ガニメドは、神々に酒を注ぐ役目を与えられ、水瓶座として天に輝く存在となりました。
この神話に登場する鷲こそが「わし座」であり、その中心に輝くのがアルタイルです。
日本では七夕の「彦星」としても知られ、こと座のベガ(織姫)、はくちょう座のデネブとともに「夏の大三角形」を形作ります。
■ 恒星としてのアルタイルとデネブの意味
◆ アルタイル(Altair)
- 座標:水瓶座01°46′
- 恒星タイプ:火星・木星の影響
- 意味:個性・独創性・冒険心・決断力・大胆さ・自由
- 象徴:空を飛ぶ鷲(アラビア語で「飛翔する者」)
アルタイルは、ただの勇気ではなく、「神聖な意志を運ぶための大胆さ」を象徴します。
それは、誰よりも先に飛び立ち、高みを目指す意思。恐れずに行動し、例え失敗しても前進する強さを与えてくれる恒星です。
この星を強く持つ人は、革新的でリーダーシップがあり、挑戦を恐れずに進む力に恵まれています。
◆ デネブ(Dheneb)
- 座標:山羊座19°48′
- 恒星タイプ:火星・木星の影響
- 意味:軍事的才能・組織力・努力による成功・統率力
- 象徴:わしの尾に位置し、的確な判断と上昇志向を示す星
デネブは自分の能力を磨き、周囲に配慮しながら成功を手にするという、社会的な力強さを秘めた星です。
ただし、努力を怠ればそのポテンシャルは実現しないという、厳しさもあわせ持っています。
■ 「三種の鳥」としての星座のつながり
- わし座(Altair)
- はくちょう座(Cygnus)
- こと座(Lyra)
- +矢座(Sagitta)
これらはギリシャ神話では、ヘラクレスが倒した怪鳥「スチュムパリデス」に例えられます。
つまり、“神の使い”としての側面と、超えなければならない“試練”の両面を象徴しているのです。
【まとめ】
恒星占星術では、太陽・月・アセンダントなどの位置だけでなく、恒星がどの位置にあるかも、あなたの才能や人生のテーマに深く関わっています。
- アルタイルが影響している人:
→ 大胆な挑戦を恐れず、自らの信念に従って生きる力を持ちます。新たな道を切り開くパイオニアタイプ。 - デネブが影響している人:
→ 組織や社会の中で力を発揮し、他者に尽くしながらキャリアを築くタイプ。努力で人生を切り拓く人。
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