おおいぬ座とは
冬の夜空でひときわ目立つ星座――それがおおいぬ座です。
この星座は、英雄オリオンが従えていた猟犬の姿を表しているとされています。
また、別の神話ではアテネの皇女・プロクリスが飼っていた伝説の犬レラプスが元になったとも言われています。
プロクリスの愛犬レラプスは、「どんな獲物も必ず捕まえる」という力を持っていました。
ある日、アテネの王は、すばしっこい狐に悩まされている国・テーベから助けを求められます。
そこで、レラプスが狐を追いかけますが、狐も逃げ足が速い!
天上からこの様子を見ていた大神ゼウスは、果てしない追いかけっこの美しさに心を打たれ、
二匹を永遠の存在にするため、石に変えたと伝えられています。
こうして、レラプスはおおいぬ座となり、夜空にその姿を留めることになったのです。
【恒星解説】ムルジム(Mirzam / Murzim)
蟹座7度12分付近に位置する恒星ムルジム。
この星は、シリウスよりも早く夜空に昇るため「アナウンサー(告知者)」とも呼ばれてきました。
ムルジムのエネルギーは、まるで犬が吠えるように、
「伝える」「知らせる」「表現する」というテーマを持っています。
- 言葉を使って大切なことを伝えたい
- 自分の考えを世界に発信したい
- 人前で堂々と話す力を持つ
こうした特性が、ムルジムの影響を受ける人には色濃く現れます。
実際、天才物理学者アルバート・アインシュタインの出生図では、ムルジムが天頂にありました。
彼は若くして相対性理論を発見し、人生をかけて世界にその理論を伝え続けたのです。
また、英国王エドワード8世もムルジムと縁が深い人物。
彼は、「愛する女性のために王位を捨てる」という劇的なメッセージを、世界に向けて告げたことで知られています。
🔵 ムルジムのキーワード
- アナウンサー
- 重要なメッセージを伝える
- うるさくても伝え続ける
- 世界に向けて発信する
- 言葉にして説明する力
【恒星解説】シリウス(Sirius)
蟹座14度5分付近に位置する、天空で最も輝く恒星――シリウス。
ギリシャ語で「光り輝くもの」「焼き焦がすもの」を意味するセイリオスに由来しています。
シリウスは、太陽を除けば地球から見える中で最も明るい星。
おおいぬ座の口の位置にあり、古代エジプトではナイル川の氾濫を予告する重要な星とされていました。
また、オリオンを象徴する神・オシリスの妻、女神イシスの星とみなされることもあります。
シリウスを持つ人は、
日常の行動がやがて集団にとっての象徴や儀式のような意味を帯びていくことが多いです。
努力を通じて、期待以上の大きな成果を上げる――そんな力を持っています。
シリウスのキーワード
- 名誉、繁栄、成功
- 集団に影響する拡張力
- 小さな行動が大きな流れを作る
- 永遠に名を残す
- 情熱的な献身
- 世界に貢献する使命感
シリウスの力は非常に強力で、個人の志を超えて、
集団や未来を変えるような影響力を持つ可能性を秘めています。
(その分、扱いには慎重さが求められる星でもあります。)
まとめ
恒星名 | 意味・特徴 | 持つ力 |
---|---|---|
ムルジム | アナウンス、伝える役目 | 重要なメッセージを広める力 |
シリウス | 成功、名誉、拡大、献身 | 小さな行動を大きな力に育てる力 |
おおいぬ座は、忠誠心、守護、献身、そして「大切な何かを追い続ける美しさ」を象徴しています。
その中で輝くムルジムとシリウスは、
「自らの声を世界に響かせる」「小さな行動を大きな流れに育てる」――
そんな人生のヒントを私たちに教えてくれているのです。
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