ペルセウス座-恒星(カプルス/アルゴル/ミルファク)

ペルセウス座

ペルセウス座と恒星が語る、内なる剣と行動する勇気

古代ギリシャ神話に登場する英雄、ペルセウス
彼は大神ゼウスと王女ダナエの間に生まれた子供であり、後に見た者を石に変えてしまう魔物「メデューサ」を退治するという壮絶な使命を与えられます。

オリンポスの神々の助けを借りて、ペルセウスは剣と鏡のように輝く盾、空飛ぶサンダル、透明になる帽子、そしてメデューサの首を入れる袋を手に入れます。
そして盾に映るメデューサの姿を見ながら接近し、見事にその首を一振りで切り落とすのです。

この物語はただの冒険ではなく、「恐れと向き合い、不要なものを切り離し、使命を果たす」ための内なる強さを象徴しています。


恒星Capulus(カプルス)|牡牛座24°12′付近

カプルスはペルセウスの右手、つまり剣を持つ手にある恒星です。
ラテン語で「剣の柄(つか)」を意味し、“無駄なものを断ち切る力”を象徴します。

この星には、以下のような意味が込められています:

  • 不要なものを切り離す決断力
  • 情熱的で突き刺すような集中力
  • 強い推進力、戦士のようなエネルギー
  • 男性的な性エネルギーのような爆発的な力
  • 意図が純粋であれば吉に、動機がズレていれば凶にも働く

つまり、「どうしても乗り越えたいものがある」「自分にとってもう不要な価値観や関係を手放したい」というとき、この星の力が味方になります。


恒星Algol(アルゴル)|牡牛座26°10′付近

アルゴルは、ペルセウスの手に握られたメデューサの頭部の部分にある恒星です。
アラビア語で「悪魔の頭」を意味し、古代から「もっとも不吉な星」として知られています。

しかし、アルゴルの本質は単なる破壊ではありません。
それは抑圧された女性的エネルギー、自然とつながる情熱、
そして「恐れられた力」の再解釈でもあります。

  • 激しい情熱や本能的な衝動
  • 抑え込まれた女性性のエネルギー
  • 自らを守るために、強くならざるを得なかった力
  • 邪魔者を排除し、使命に集中するための“儀式”としての斬首
  • 他人に迎合せず、自分自身を貫く強さ

アルゴルは、特に女性が自分の中の“怖いほどの力”や“怒り”をどう扱うかを問いかけてきます。


恒星Mirfak(ミルファク)|双子座2°05′付近

ペルセウスの腕にある恒星ミルファクは、「若き戦士の力」を象徴します。
チャレンジ精神にあふれ、行動せずにはいられない熱を持ちます。

  • 若々しい衝動、戦いへの欲求
  • 自信過剰にも見えるほどの大胆さ
  • 勝利への執着と、戦利品を誇りにする姿勢
  • 単独行動に向き、集団行動はやや不得手

もし、今あなたが新しい挑戦を前にして戸惑っているなら──
この星は「やってみろ」と背中を押してくれるかもしれません。


まとめ

この記事でご紹介したペルセウス座の恒星たちは、
「行動」「決断」「切り離し」「突破力」というテーマに強く関わっています。

  • 「今、目の前の壁を越える勇気が欲しい」
  • 「余計な思考や関係性を手放して、進みたい方向に集中したい」
  • 「本来の自分のエネルギーを、もっと前向きに活かしたい」
  • 「行動したいけど、まだ踏み出せない自分がいる」

そんな時、この恒星たちのエネルギーを知ることで、自分の中に眠る力に気づけることがあります。

このような恒星のエネルギーをもとに
あなたの内なる力や、今必要な“剣”の在りかを一緒に探っていきます。


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