ペガスス座-恒星(アルゲニブ/マルカブ/シェアト)

ペガスス座

恒星占星術 × ペガスス座:神話と星々が教えてくれる、進化のヒント

天空を駆ける美しき天馬、ペガスス。
その神話と、3つの主要な恒星が教えてくれるのは「真の知性」と「名誉の在り方」、そして「進化への鍵」。

今回はペガスス座にまつわる神話と、そこに輝く恒星たちが私たちにどんなメッセージを与えてくれるのかを深掘りしていきます。


ペガスス誕生の神話

ペガススは、あの恐ろしい怪物メデューサの首から生まれたと言われています。
英雄ペルセウスがメデューサを倒したとき、彼女の血から天馬ペガススが誕生しました。

そしてこのペガススは、別の英雄「ベレロフォン」と共に神話に登場します。

ベレロフォンは、誤って兄弟を殺してしまい、国を追放された王子。
彼の魅力に嫉妬した王は、密かに「彼を始末してくれ」と書かれた手紙を親戚の王に託します。

それを受け取った王は、ベレロフォンに「キマイラ退治」という無謀な任務を命じました。
キマイラとは、ライオンの頭、ヤギの胴体、蛇の尾をもち、火を吐く恐ろしい怪物です。

戦う方法がわからないベレロフォンは女神アテナに祈り、アドバイスを得ます。
「天馬ペガススを手に入れなさい。」

そして彼は、ペガススが水を飲みに来るという泉で待ち続け、ついに天から舞い降りたペガススと出会います。

そのスピードは流星のように速く、キマイラの攻撃を避け、矢で討ち取ることに成功します。

その後も二人は冒険を続けますが、やがてベレロフォンは神に傲慢になり、ペガススに乗って天界へ向かおうとします。
それを見たゼウスはアブを送り、ベレロフォンは落馬。
乗り手を失ったペガススは天に昇り、星座となったのでした。


ペガスス座の恒星たちが教えてくれること

Algenib(アルゲニブ)|牡羊座 9°09′

ペガスス座の翼の先端に輝く青白い恒星。
アラビア語で「脇」という意味を持ちます。

  • 属性:火星、水星
  • キーワード:行動力・決断力・競争心・頭の回転の速さ・堂々とした話し方・雄弁さ
  • 強い意志と信念を貫く力を与え、オカルトや古代の知恵に興味をもつ人も多い星。
  • 時に暴力や不名誉にもつながる、強いエネルギーを持ちます。
  • Alpheratz(アンドロメダ座)・Caph(カシオペア座)と並び、「天の子午線を導くガイド星」とされ、名誉と富をもたらすとされました。

Markab(マルカブ)|魚座 23°29′

ペガススの「鞍」に位置する星。アラビア語で「馬の背」を意味します。

  • 属性:火星、水星
  • キーワード:安定・堅実さ・冷静な判断・創造力・リーダーシップ・誠実さ
  • 「動いているものの安定地点」を象徴する星で、知性と精神力のバランス、困難の中でも落ち着いて行動できる力を与えます。
  • 時にプレッシャーの中で力を発揮する一方で、融通の利かなさや、体に関する不運(切創や刺し傷)を引き寄せることもあるとされます。
  • 学問や知性、数字にも強い影響を与える知的恒星です。

Scheat(シェアト)|魚座 29°22′

ペガススの左足にあたる恒星。アラビア語で「すね」を意味します。

  • 属性:火星、水星
  • キーワード:知の探求・精神性の進化・独立心・明晰な思考・学びに対する情熱
  • 「精神的な進化と知性の象徴」とも言える星。目に見える結果にとらわれず、より高次の思考を求めます。
  • 極端な運命を背負いやすく、時に水難事故や不運にも関わるとされますが、それを乗り越えたとき、流れるような知的創造力が与えられるとも。
  • 既存の思想からの脱却を求める強い意志があり、「納得できないことに従わない」硬派な側面も持ちます。

ペガスス座の教え

ペガスス座の恒星たちは、どれも「火星×水星」の影響を受けています。
つまり、「行動(火星)」と「知性(水星)」が交差する場所。

物語の中で、ペガススは「神から与えられた進化の鍵」。
それに乗れるかどうかは、私たちの「信念・知性・行動力」にかかっています。

また、ペガスス座の四角形(秋の四辺形)は、世界の四方・四季・四元素を象徴するとも言われ、
「この世における安定と知の追求」そのものを体現している星座でもあります。


ペガスス座の恒星のまとめ

  • 人の先頭に立ち、進むべき方向を指し示す力
  • 逆境の中でも知性と意志で道を切り開く強さ
  • 学びや精神的進化に人生をかけるタイプ
  • 信念に基づく発言が影響力を持つカリスマ性

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