うみへび座-恒星(アルファード)

うみへび座とは?

うみへび座は、夜空で最も長い星座で、東西に約100度も伸びています。
小さな星々が連なるため一見わかりづらいですが、心臓の位置にあたる部分には赤く輝く2等星、アルファードが存在します。

この星座は、ギリシャ神話に登場する怪物ヒドラに由来しています。
9つの頭を持ち、毒を吐く巨大な蛇ヒドラは、英雄ヘラクレスの冒険の中で立ちはだかる敵でした。

ヘラクレスは最初にネメアのライオンを倒したあと、親友イオラオスと共にレルネアの沼地へ向かいます。そこに現れたのが、9つの頭と燃えるような赤い瞳を持つヒドラでした。

剣で頭を切り落とすものの、傷口から2つの新しい頭が生えてくる――。
途方に暮れたヘラクレスに、イオラオスが「切ったあとすぐに火で焼けば再生しない」と助言します。2人の連携で、次々とヒドラの首を断ち切り、ついに最後の不死の頭を巨大な岩で押し潰して封印しました。

この戦いの途中、女神ヘラが妨害のため送り込んだ巨大なカニも現れますが、ヘラクレスによって踏み潰されます。このカニは後にかに座に、ヒドラはうみへび座として夜空に刻まれることになりました。


恒星アルファード(Alphard)とは?

うみへび座で最も明るく輝く星、それがアルファードです。
「アルファード」という名前はアラビア語で「孤独な者」という意味を持ち、また「蛇の心臓」(コル・ヒドラエ)とも呼ばれています。

アルファードの象意と占星術的意味

アルファードが出生図に関わると、以下のような特徴をもたらすとされています。

  • 強烈な感情や情熱を内包し、それが爆発すると攻撃性や暴力に発展する可能性
  • 強い目的意識やテーマに集中することで、破壊的なエネルギーを建設的な力へと転換できる
  • 音楽、美術、芸術への深い感受性
  • 知恵と人間性への深い理解
  • 反面、自己規制の欠如、情緒不安定、過剰な執着や強迫観念といった課題も暗示

また、土星と金星の混合的性質を持つとされ、これは「厳しさ」と「美しさ」の間で揺れ動く特性を意味します。
この影響がポジティブに働くと、不屈の情熱をもって芸術や自己表現に打ち込み、大きな成果を上げることができます。

一方で、ネガティブに出た場合は、感情に振り回される、毒を持つ(象徴的に他人を傷つける)といった面が強く出てしまう可能性も。


まとめ|うみへび座・アルファードから学ぶこと

項目内容
星座名うみへび座(ヒドラ)
神話ヘラクレスに倒された9つの頭を持つ毒蛇
恒星名アルファード(孤独な者/蛇の心臓)
キーワード強い情熱、集中力、破壊と再生、芸術的才能、情緒の揺れ
学び感情を建設的に使うこと、情熱を正しい方向へ向けること

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